カテゴリ: 学会・研修会

日本口腔インプラント学会学術大会

東京都葛飾区 金町の尾澤歯科医院 院長の野村です。

平成29年9月22日から24日にかけて、仙台国際センターにて日本口腔インプラント学会学術大会がおこなわれ、参加してきました。

「20年前のエビデンスは今?」というシンポジウムがありました。

20年前は私がインプラント治療を始めた頃。

まだまだ科学的根拠に乏しい面があったため、様々な論文を読み、それを検証していく事を繰り返していました。

幸いなことに、正しい方向に向かっていたようで、現在の潮流と変わらず進んで来ています。

20年前に自己流にならず、正しい方向に導いてくれた先生方に指導していただいたおかげです。

これからは若い先生に対し、同じ役割が出来ればと思っております。

 

 

 

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(公社)日本歯科先端技術研究所 創立30周年

葛飾区金町の歯科医院 尾澤歯科医院 院長の野村です。

平成29年6月18日 (公社)日本歯科先端技術研究所 創立30周年記念事業を、東京都のグランドパレスホテルにて行いました。

当研究所は50年前に山口県にて口腔外科研究会として発足し現在に至ります。インプラントの基礎研究を長年にわたり行ってきました。

現在全国規模で活動をしております。会員数は正会員で約700名を有し、インプラントの研究のみならず、MCI(軽度認知障害)と口腔機能の関係、一般市民に対する歯科医療に対する啓蒙活動などを行っております。

学術会誌を3回/年発行しています。今回は特別号として、日本歯科医師会 副会長の柳川先生との対談を企画しました。直面している高齢者歯科医療や専門医、災害時の歯科医療など多岐にわたり議論をすることが出来、会員にとって有益な情報を発信しました。

これからも、一般市民向けの講演会なども企画します。ご期待下さい。

 

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ITI World symposiumに参加

東京都葛飾区の歯科医院 尾澤歯科医院 院長の野村です。

平成29年5月4、5,6日、スイス バーゼルにてITI World symposium に参加しました。

ITIとはインプラントの国際組織で4年に1回、学会を行っています。

世界中から約5,000人の参加者があり、国際交流を深めてきました。

インプラントの表面性状において、ナノレベルの構造改善を認識しました。

尾澤歯科医院においては、そのトップレベルにあるインプラントメーカーである、ストローマン社を30年間にわたり使用しています。

体内に留置するインプラントは1度手術をすると簡単には除去できません。

したがって、世界中で最も信頼されているインプラントメーカーを推奨しています。

私自身もインプラント治療をしてもらうならば、ストローマン社製品を選びますし、実際に家族、親戚には他のメーカーを使用しません。

尾澤歯科医院におけるインプラント治療は、技術、材料、全てにおいて世界基準にて行い、patient friendly な治療を心がけております。

 

 

 

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第28回日本歯科先端技術研究所 学術大会

東京都葛飾区金町 尾澤歯科医院 院長の野村です。

平成29年3月12日 学術大会を主催しました。

基調講演を理化学研究所 辻孝先生にお願いしました。

辻先生は歯の再生医療にて脚光を浴びた先生です。

ねずみの顎骨に歯を再生させることに成功しておりますが、実際の口腔内にて臨床試験はまだ行われていません。

歯の奥歯は大臼歯といいます。大臼歯には複数の歯根があり歯を支えています。

辻先生によると、再生医療にて再生した歯は、歯根が1本。単根しか出来ないようです。

細胞が分化する過程において、歯の大きさ、歯根の数を判断するタイミングがあるようで、実際に望んだ大きさではないことがあるとのことでした。

臨床試験を経てからの人での応用となるため、まだまだ先のようです。

それまでは、義歯、インプラントがまだまだ活躍することでしょう。

 

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インプラント学会にて発表

東京都葛飾区 金町 尾澤歯科医院 院長の野村です

平成29年2月11日(土)、12日(日) 新宿京王プラザホテルにて、

日本口腔インプラント学会 第36回関東甲信越支部 学術大会がおこなわれました。

学会発表をしましたのでお知らせいたします。

外科手術の際に傷口の治癒を促進させるために行っている手法に、PRP, PRFなどと呼ばれるものがあります。

尾澤歯科医院においておこなっている手法は、PRF(Platelet Rich Fibrin)です。

CGFなどとも呼ばれています。

術前に患者さんから採血し、専用の遠心分離機にかけます。

赤血球を取り除いたフィブリンの塊を利用します。

このフィブリンの塊の中に成長因子がどれだけ含まれていて、その効果が期待できるのかという研究はありませんでした。

聖マリアンナ医科大学 形成外科学・幹細胞再生医学講座の井上教授に協力していただき、実験を行いました。

今回はEGFという成長因子を測定したのですが、PRF中に多く含まれていることがわかりました。

このEGFは血小板由来と考えられ、十分に効果が期待できるものと確認しました。

尾澤歯科医院では、外科手術時に採血をお願いすることがあります。

PRFを有効利用することで、術後の傷口がはやく治癒しますので、これからも積極的にお勧めしていこうと思います。

 

 

 

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日本歯科先端技術研究所にて講演

葛飾区金町の歯科医院 尾澤歯科医院院長の野村です。

平成28年10月2日(日)日本口腔インプラント学会認定コースにて講演をしました。

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「CGF作製デモ、静脈確保の臨床」にて4時間ほど講演をしました。

尾澤歯科医院では、オペの侵襲を軽減させるために様々な試みをしてきました。

CGF(Concentrated growth factors) はその一環です。

簡単に言うと、採血した血液を遠心分離し、血漿成分を凝固させたフィブリンゲルを利用し、創傷の早期治癒に役立てるというものです。

例えば抜歯窩にCGFを入れることで、治癒を促進させることが期待できます。

インプラントの手術でも人工骨、自家骨に混ぜて使用しています。

術後の疼痛や腫脹を軽減することが可能なため、積極的に使用しています。

昨日はインプラント学会認定コースの受講生に講義をしました。

学会専門医を取得するために1年間のコースを受講するのですが、その1部分を担当しました。

若い先生方に少しでも役に立ったかと思います。

 

 

 

 

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骨造成実習コースの講師

東京都葛飾区金町の歯医者 尾澤歯科医院 院長の野村です。

2016年3月20日(日) (株)松風にて1日自習コースを担当しました。

「インプラント治療の予知性を高める骨造成自習コース」

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昨年より千栄寿先生より引き継いで実習コースを担当させていただきました。

スイスEMS社のピエゾンマスターサージェリーという外科用の超音波切削器具を用いて行いました。

インプラントを行う場合、十分な骨量が必要です。

少ない骨の部位に無理にインプラントを埋入することは、長期的に考えると失敗の原因となります。

そこで、足りない骨を増やす手術が必要になってきます。

以前は回転切削器具にて骨を切削して骨の移植をしてきました。

しかし、侵襲が大きいため、術後の腫れや疼痛が大きな問題となっていました。

超音波の切削器具を使用することにより、術後の腫れや疼痛は最小限に抑えることが可能となりました。

最近の文献によると、超音波切削器具が治癒を促進するというデータが出てきています。

骨折時に超音波を当てて治癒を早める機序と同じかと思われます。

超音波切削器具は、このような利点以外に、硬組織のみを切削し、軟組織は傷をつけないという利点があります。

神経が近い部位でも安全に手術を行うことが出来ます。

上顎洞挙上術においては、洞粘膜を傷つけずに骨を削除することが出来ます。

当院ではEMS社の器械に一早く注目し、約7年前より使用してきました。

安心、安全に手術を施行するために、これからも最新の器械を取り入れて行きます。

 

 

 

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インプラント学会発表

東京都葛飾区金町の歯医者 尾澤歯科医院 院長の野村です。

平成28年2月13、14日 日本口腔インプラント学会 関東甲信越支部学会が開催されました。

「歯科医療施設における認知機能アセスメント検査の有用性ー 咀嚼評価点とMoCA-Jスコアの関係 ー」という演題にて発表をおこないました。

簡単に要約すると、認知機能が低下してくるに従い、咀嚼もしにくくなるということです。

高齢になるに従い、歯数も減少しますので、認知機能と直接関連があるかはこの研究では分かりませんでした。今後の課題とさせていただきます。

来月は仙台にて講演を予定しています。

歯科医師として、住みやすい生活環境を整えて参ります。認知症の研究はその一環として行っています。

 

 

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Hands-on course 開催しました

東京都葛飾区金町の歯医者

尾澤歯科医院 院長の野村です

2015年11月8日(日) 湯島の(株)松風にて、私自身、初のハンズオンコースを開催しました。

「インプラント治療の予知性を高める骨増生実習コース」です。

年に2回開催される、今年度第1弾のコースでした。

スイスのEMS社の「ピエゾン マスターサージェリー」という外科用の超音波で骨を切削する器械を使用して、低侵襲の手術手技を講義し、実習する1日のコースでした。

尾澤歯科医院ではピエゾンマスターサージェリーを、日本での認可が下りる前より個人輸入して使用してきました。

今までは回転切削器具にて骨を切削していましたが、術後の疼痛、腫脹により、開業医においてはあまりお勧めできる手法ではありませんでした。

しかし、超音波を使用する、EMSのピエゾンマスターサージェリーを使用することで、低侵襲が可能となり、術後の疼痛や腫脹などの合併症をかなり抑えることが可能となりました。

ご高齢の患者さんにも低侵襲で手術が可能なことより、お勧めする機会も増えてきております。

術前のCT撮影、コンピューターガイド手術、ピエゾサージェリーにて尾澤歯科医院のインプラント臨床は飛躍的に安全かつ低侵襲を実現することが可能になっております。

Patient friendly な歯科治療を提供できるように、日々努力していきます。

 

 

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CGF講義

東京都葛飾区金町の歯医者 尾澤歯科医院院長の野村です。

平成27年10月4日(日) 公益社団法人 日本歯科先端技術研究所のインプラント講習会にて講義、実習をしました。

毎年担当していますので慣れているはずなのですが、受講生は毎回異なりますので、反応を見ながらの講義は緊張します。

実習を手伝っていただいた(株)コアフロントさんがフェイスブックに載せていましたので、写真を拝借しました。

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CGFとは。

まず、ご自身の血液をあらかじめ採血しておきます。

採血した血液を特殊な遠心分離機にて遠心分離し、余計な赤血球を取り除いた成分を利用するやり方です。

主にインプラント治療時の骨再生治療、抜歯時の治癒促進に利用しています。

創傷の治癒は早くなり、腫脹も軽減されます。

血小板には様々な増生因子が含まれています。これを利用しているのです。

フィブリンは創傷の「のり」のような役割をします。また、フィブリンは細胞の基盤の役割をすることから創傷の早期治癒につながります。

健康保険の適応外ですので、保険外治療に対してのみ利用しています。

 

投稿日: by nomura