カテゴリ: かみ合わせ

クラック トゥース シンドローム

葛飾区金町 尾澤歯科医院院長の野村です

The Cracked Tooth Syndromeのお話です。

歯の不完全破折の結果としておこる症状の総称です。

歯にひびが入って咬むと痛かったり温度変化に過敏になったり、

マイルドな刺激(甘いものや酸性の食べ物)による知覚過敏を臨床症状として認めます。

Leica Picture

この歯の横方向に赤い線を認めます。

歯髄反応が無い(歯髄が壊死している)ため、根管治療をしようとして歯を削合していたところ、破折に気がつきました。

赤く染色してみたところ、はっきりとした線が認められ、クラックによる感染が原因で歯髄(歯の神経)が壊死したと診断しました。

通常はこのようなクラックを肉眼で確認することは困難です。

マイクロスコープによる確認作業で発見されることが多くあります。

レントゲンはほとんど有効ではありませんので、見落としやすい疾患です。

早期発見により歯を残すことが出来ます。

しかし放置すると破折が広がり、細菌感染により抜歯を選択しなければなりません。

大学での教育で、このような診断名を教わらないために、わからずに放置されることが多いようです。

早期発見、早期治療が大事です。

 

投稿日: by nomura

マウスガード

葛飾区金町 尾澤歯科医院院長の野村です。

スポーツ用のマウスガード

当院では、競技の種類により、また、そのポジションにより工夫をしています。

先日、テレビのサッカー番組「FOOT BRAIN」にてマウスピースの話が出ていました。

ゲストは、なでしこジャパンFWの大儀見選手。

ドイツ女子ブンデスリーガにて得点王の大儀見選手。

彼女の三種の神器の1つがマウスピースとのこと。

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うれしくて、思わず画面を写真で撮ってしまいました。

彼女の使用しているものは、写真で見るかぎり薄いので、外傷予防というよりは、パフォーマンス向上の目的で作られたものでしょう。

大儀見選手は歯並びが不整なため、特にしっかりと咬むポイントが多いマウスピースが必要で、大変効果的かと思います。

プロ野球では、ジャイアンツの村田選手が黄色やオレンジなどのカラフルなマウスピースをつけています。

やはり、パフォーマンス向上を目的としたものと思います。

トッププロではなくても、スポーツを最大限に楽しむためにマウスピース、マウスガードは大変有効なものです。

ご興味のある方はご相談ください。

 

投稿日: by nomura

歯を抜くか 歯を残して治療するか?

葛飾区金町 尾澤歯科医院院長の野村です。

出来るだけご自身の歯を多く残す事を最優先としています。

しかし、治療の限界がありますので、残すことで健康を害してしまう場合は抜歯することをお勧めしています。

それでも残してほしいという訴えがある場合。

これは治療とは言えません。

説明してもわかっていただけない場合はそのまま放置します。治療はしません。

我々には歯を残す基準があります。

・残すことで何らかのメリットがある場合。

・かぶせ物やつめものにより、きちんと咬むことができること。

・かぶせ物をした場合、壊れたりせず、永くもつ見込みがあること。

これらをすべて満たさない場合は抜歯をお勧めしています。

歯がむし歯でボロボロの場合、

むし歯を除去したら歯の根っこ(歯根)しか残らない場合があります。

マイクロスコープにより根管治療を精密におこなうことで、歯の根っこは残せたとします。

このような場合、残念ながら頑丈なかぶせ物は不可能です。

歯根に支柱を立ててからかぶせ物をしますが、

咬合力などの大きな力が加わると、歯根が破折してしまうことがよくあります。

歯の根元から歯質が最低2mmあると強度的には大丈夫と言われています。

歯根は残せても、抜歯したほうが良い場合もあるわけです。

残っている歯の本数や、その歯がどれくらいの負荷を受けるかによっても違ってきますので、

総合的な判断が必要になってきます。

 

 

 

 

投稿日: by nomura

第32回日本全身咬合学会に参加

葛飾区金町 尾澤歯科医院院長の野村です。

平成24年11月24、25日 鶴見大学において日本全身咬合学会学術大会が行われ参加しました。

かみ合わせが全身に及ぼす影響は誰もが知るところです。

しかし、実際にその事をテーマにした学会は全身咬合学会のみです。

かみ合わせが良ければ健康でいられますので問題はありませんが、

問題となるのは、かみ合わせが悪いことで、体の不調をきたす場合があるということです。

このような患者は、大学病院をはじめ、開業医でも治療は難しいために避ける傾向があります。

しかし、実際に困っている患者が多く存在するため、その解決の糸口となるように学会が存在しています。

残念ながら歯科治療が原因により咬合の不調を訴え、さらには全身の不調となるケースが多いことです。

少しでもそのような患者をなくすためにまた、このような患者を治療するために日々努力してまいります。

 

投稿日: by nomura

インプラント専門医技術向上講習会

葛飾区金町 尾澤歯科医院院長の野村です。

昨日8月19日の日曜日に、講習会に行ってきました。

「日本口腔インプラント学会主催 第11回口腔インプラント専門医臨床技術向上講習会」

大学の講師陣の中でも、阪大の前田教授の講義は大変共感できる内容でした。

多数歯欠損症例において、垂直的ならびに水平的に安定した顎位において補綴出来るか否かが重要であるといこと。

適正な顎位に再構成してから対応するべきということ。

口腔全体を考慮し、最善の治療を提供することは、当院の目標であり信念でもあります。

インプラントの講習会においては、技術的な講習が多く、このような最もベーシックな事を述べる先生が少ないのが現状です。外科主導で述べられることが多い為かと思われます。

補綴学教室の先生の講演は、長期的な成功を得るために我々がするべきことを再確認させてくれるため、大変有意義な1日となりました。

 

投稿日: by nomura

かみ合わせと頭痛について

尾澤歯科医院には頭痛を訴える患者が多く来院します。

歯科医院のため、頭痛を治してほしいと来院するわけではありません。

日本全身咬合学会の健康調査票に記入していただき判明することが多いです。

咬合不全により顎の周囲組織等に負荷がかかることで頭痛を引き起こす場合と、

咬合とは全く関連がなく頭痛を引き起こす場合があります。

痛みを放置することで「痛みの悪循環」を生じてしまいます。

寝込むほどの痛み。吐き気がある痛み。動くとより悪化する痛み。

このように、強い痛みがある場合は特に、頭痛専門医にかかることをお勧めしています。

最近では脳内の神経伝達物質である「セロトニン」の不足が頭痛のもとになっているといわれています。

消炎鎮痛薬ではこの痛みのもとには作用しないといわれています。

頭痛の専門医に診ていただき、正しい判断のもとに治療することをお勧めします。

尾澤歯科医院では、かみ合わせ治療を行う前に、スプリント等で効果が現れない場合は歯を削ったり被せたりすることはいたしません。

また、治療前に頭痛専門医にかかるようお勧めする場合があります。

投稿日: by nomura

かみ合わせと不定愁訴

肩こり、頭痛、耳鳴りなど様々な体調不良(不定愁訴)を訴えて来院されます。

患者様はかみ合わせを治せば不定愁訴が改善すると来院します。

かみ合わせと不定愁訴は関連しているのでしょうか?

答えは、「関連している場合もある。」です。

全て関連しているのではありません。

われわれは、かみ合わせとの関連があると思われる場合のみ治療します。

ここでも術前の診査が大事になってくるのです。

特別なことをしているわけではありません。

問診、心療内科的検査、口腔内診査、顎関節診査、模型診査、レントゲン診査

以上です。

かみ合わせ異常が認められ、咬合治療に入る前にスプリント(マウスピース)を夜間のみ装着してもらい、

効果を確認します。

不定愁訴が著しく改善した場合のみ、咬合治療をお勧めしています。

歯を一度削ると元には戻りません。

慎重に判断していきます。

投稿日: by nomura