Author Archives: nomura

5月6日までの診療について

葛飾区金町 尾澤歯科医院院長の野村です

新型コロナウィルスの影響を受けて5月6日までは緊急事態宣言の通りに縮小診療となります。

急を要しない診療に関しては、無理をせず延期して下さい。

当院に来院の際は、「体がだるい」「熱っぽい」などお体の不調がある場合はキャンセルして下さい。

来院時の体温測定は必ず行います。

待合室での感染予防として、消毒薬の噴霧を常時行っています。

診療に関しては、通常通りの感染対策をしています。

ご協力のほど、何卒よろしくお願いいたします。

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新型コロナウィルス対策

東京都葛飾区金町の歯科医院 尾澤歯科医院院長の野村です

新型コロナウィルスの流行により当院としての対策

ウィルスを「感染させない」「感染しない」ことを掲げています。

「感染させない」事は日常の診療にて常に行っています。

付け加えると、全ての患者さん来院時に体温を計測しています。熱発している患者さんは診療を延期していただきます。

待合室に空間除菌用の低濃度の次亜塩素酸溶液を専用の機械にて噴霧しています。

「感染しない」事も日常の診療にて常に行っています。

歯科医院内は清潔に保つことを心がけています。

もし、体のだるさや日常の体調とは違うと感じましたら、無理をせずに治療を延期して下さい。

何卒ご協力のほど、よろしくお願いいたします。

 

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MCI原著論文が掲載されました

東京都葛飾区金町の歯科医院 尾澤歯科医院院長の野村です

「老年歯科医学」に論文が共著にて掲載されました。

「歯科医院受診高齢者の認知機能スクリーニング検査と口腔内状況との関連」

歯科医院来院患者にご協力いただきまして、MCI(軽度認知障害)スクリーニング検査をしました。

加齢ともにMCIの疑いのある方が増加しました。

MCINO方は、健常者と比べ歯数が少ない傾向にありました。

口腔内乾燥も多く認められました。

他の論文においても、歯の数とMCIの関連は多く報告されています。

歯を多く残すこと、もしくはインプラントや入れ歯で噛めるようにすることはMCIの予防になるかまでは判明していません。

しかし、噛めない状態から噛めるようになることで全身状態が良くなること、健康に寄与することは証明されています。

我々が推奨しているインプラント治療の目的でもある「しっかりと噛めること」で健康で有意義な人生を送っていただければ幸いです。

 

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リグロスを使用した歯周病治療

東京都葛飾区 尾澤歯科医院院長の野村です

「リグロス」(トラフェルミン)を使って歯を残して欲しいという患者さんが多く来院します。

「リグロス」は元々皮膚科等にて褥瘡治療などに利用されていた薬剤です。

細胞の増殖因子であるbFGFという物質が、細胞を増やすことで創傷を早く修復します。

歯周治療にこの「リグロス」を使うことで歯槽骨の再生を促すことが出来ます。

「リグロス」は健康保険の適応となります。

効果は万能ではなく、重度の歯周炎の場合は十分な効果が得られません。

骨は、平らな骨の上に盛り足すように形成しません。

骨が再生しやすい環境は、骨に囲まれた状態の骨欠損です。

ですので、重度歯周炎で周囲の骨が360度無くなっている状況では、残念ながら効果はありません。

適応症がありますので、十分な効果を得るためにご心配な方はお早めに相談してください。

 

 

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嘔吐反射の強い方の歯科治療

東京都葛飾区金町 尾澤歯科医院院長の野村です

当院には嘔吐反射の強い方が多く来院されます。

鎮静下にて歯科治療をしているからです。

歯科治療は歯以外の部位にどうしても触れてしまいます。

舌や上あごの奥の方などにも、吸引の管や型どりの材料が入る事があります。

嘔吐反射は生理的なもので誰でもあるものです。

しかし、通常は少し触れただけでは反射はおきません。

反射が強い患者さんにとっては、歯科治療は大変苦痛になってしまいます。

当院では、このような嘔吐反射の強い患者さんに対して、鎮静下にて反射を和らげてから治療をしています。

まずは笑気吸入鎮静法です。

鼻にカニューレを入れて20〜30%笑気ガスを吸入します。

妊婦など禁忌はありますが、多くの患者さんに有効です。

意識ははっきりしていますが、手足が温かくなる感じでリラックス出来ます。

虫歯の治療、型どりまで対応出来ます。

次に、静脈内鎮静法。

これは点滴を確保してから鎮静剤を静脈投与する方法です。

鎮静剤はおもにミダゾラムを使用します。インプラント治療の鎮静ではプロポフォールを併用することが多いです。

意識がある状態で鎮静のコントロールをします。呼びかけに答えられる程度の鎮静度合いです。

日本歯科麻酔学会認定医がおこないますので安心です。

健康保険の適応となりますので、嘔吐反射の強い方は相談してください。

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金属を寄附しました

東京都葛飾区金町 尾澤歯科医院院長の野村です。

2019年も残りわずかとなりました。

不要となった撤去冠や義歯などにある金属を「TOOTH FAIRY」という会社を通じて国内外の施設に寄付をしています。

治療で役目を終えた金属で役に立てられることがあります。

我々歯科医院からではなく、皆さんからの寄附となります。

ご提供いただきました皆様、ありがとうございました。

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CID2019セミナー講演

東京都葛飾区金町の歯科医院 尾澤歯科医院院長の野村です

2019年10月26日(土)27日(日)の2日間にわたり、インプラントのスタディーグループであるCIDクラブの講演会に参加しました。

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今回は「認知機能障害から高齢患者への補綴治療を考える」というタイトルにて講演しました。

日本は全世界に先駆け超高齢社会の先陣をきっています。

高齢患者が増えていく中で、我々歯科医師が出来ることは何なのか。

認知機能が低下していく中で、どのような介入をするべきか。という内容のお話。

文献的には歯の本数が20歯以上の方に対し、19本以下で義歯未使用の方の認知症発症リスクは1.9倍。転倒のリスクは2.5倍、要介護の危険性が21%増加。

など多くの文献にて歯の数は少ないことによるリスクについて掲載されています。

また、軽度認知障害(MCI)の方は認知症にも移行しますが、正常に戻る可能性もあります。

歯科としては咬合の回復が認知症発症リスクの低下に寄与すると考えられています。

義歯でもいいのですが、インプラントによる咬合回復の方が優れているため、当院では積極的にインプラントを行っています。

骨の状態、年齢、基礎疾患や内服薬、本人のご希望、ご家族の意見、治療予算など総合的に判断する必要があります。

若年者の歯科治療のように理想的な治療が求められるとは限りません。

十分にお話をした上で、どのようにしていくかを決めていく必要があります。

91才の方で、義歯を入れたくないという患者さんがいました。

私は総義歯をお勧めしましたが、どうしてもインプラントでしっかりと咬みたいとのご希望。

心疾患や高血圧症がありましたが、担当医と相談しながらインプラントの手術をし義歯を避けてインプラントによる治療をしました。患者さんは「義歯にするくらいなら死んだ方がまし」とまでおっしゃっていました。

しっかりと咬むことが人生の幸福につながります。

義歯で満足出来る方もおりますので、必ずしもインプラントということではありません。

その方に合った歯科治療がありますので、十分にご検討いただき進めていきます。

QOL(生活、人生の質)の向上こそが幸福につながると考えています。

 

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オーラルスキャナを使用して見えてきたこと

東京都葛飾区金町 尾澤歯科医院院長の野村です。

オーラススキャナ(IOS)(上記のカメラ)は歯の型をとる精密機器になります。

実際に使用してみて分かったことをお伝えします。

利点として

1.従来法の型どりよりも適合が良い。

器械で読み込んだデータはパソコン上にて管理され、模型にすることなくCAD/CAM器械にて精密な技工物を製作します。従来の型どりは、石膏模型をつくりその上でワックスで歯を作り金属に置き換える。もしくは模型をつくりそれをスキャナーで読み込みCAD/CAM器械で歯を作ります。技工のエラーを減らすことで精密なものが作れるのです。

2.嘔吐反射や開口障害のある方に有効です。

IOS自体を入れられることが前提になります。

3.CTのデータとIOSのデータがマッチングが可能。

インプラントをするときに必ずCT撮影をします。このCTデータとIOSのデータを重ね合わせることにより、パソコン上にて設計したインプラント計画をそのまま口腔内に反映することが可能になります。サージカルガイドを作製します。

欠点として

1.高価な機械であること。

現在のところ保険治療においては使用を認められていません。自費治療のみの使用となります。

2.メーカーによって精密度合いに差があります。

データを読み込む方法や解像度、再現性に差があります。当院で採用しているトリオスという器械は精密性が高いものとなります。

3.技工所が限られてくること。

デジタル関連の技工物を取り扱う技工所は少ないのが現状です。

技工用のCAD/CAM関連の器械のコストにより導入が困難。

適合が良好で調整の時間も減ることにより患者側、医院側双方にメリットが大きな手法となります。

 

 

 

 

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オーラルスキャナ

東京都葛飾区金町の尾澤歯科医院 院長の野村です
当院のオーラルスキャナ(3Shape社 TRIOS)を紹介します。
歯科医院ではかぶせものを作る際に(印象採得)型どりを行います。型どりの際は材料が硬化するまで待たなければなりませんので大変な思いをされたことがあると思います。
当院ではオーラルスキャナで型どりを行うことができます。
口腔内を専用の機械にてスキャンします。
精密なスキャンにより、精密なかぶせものが完成します。
従来法の印象のメリットは?
 安価に行うことができます(健康保険適応)
従来法の印象のデメリットは?
 印象材を口腔内に入れるため不快
 印象材、石膏の変形がある
 印象材の硬化時間、石膏の硬化時間ががかかります
オーラルスキャナのメリットは?
 印象材や石膏の変形がないため、非常に精密なかぶせものが完成します
 印象材を口の中に入れないため、不快な治療が減ります
 CTデータと組み合わせることができ、インプラント手術をより安全に行うことが出来る
オーラルスキャナのデメリットは?
 保険適応外である
 義歯の印象には今のところ困難
デジタル化により従来の方法では出来なかったことが色々と可能になっています。
ご不明な点は何でもお尋ねください。

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CTによる診査について

葛飾区金町 尾澤歯科医院院長の野村です

CTによるX線診査について

CT診査による最大のメリットは、立体的に把握することにより、必要な情報が得られることです。

歯科治療はとても細かい部分まで考慮する治療が多く、従来のX線診査では分からないことがありました。CT診査により正しい診断が得られることは最大のメリットでしょう。

反面、被爆線量が増えるというデメリットがあります。

当院のCT器械(フィンランド インスツルメンタリウム社)の特徴は被曝線量を抑えられるというものです。

超低被爆撮影モードがあり、従来のX線撮影よりも低被爆で撮影することができます。

日本製の器械は多いですが、被曝線量の調整ができる製品はほとんどなく高い被曝線量の疑いが大きいです。

また、被曝量をカタログに明示した製品も、インスツルメンタリウム社だけです。

部分的に撮影も可能ですので、根管治療から広範囲のインプラント治療まで様々な症例に有効となります。

ハイクオリティーな画像を、患者さんの体に少しでもやさしい器械で撮影し診査をします。

健康保険が使える場合がありますので、更に身近な診断器機となりました。

 

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