アーカイブ: 2月 2014

開業医での救命対応について

葛飾区金町の歯医者 尾澤歯科医院院長の野村です。

緊急時(救命)対応について。

我々のような開業医と大学病院などの病院歯科では対応方法が異なります。

人員の問題、設備、スキルなど、様々な要因で異なるのが現状です。

例えば手術時に動脈性の出血があったとします。

術前診査は開業医、大学病院で差はないと思います。

口腔内写真、模型、CT撮影は開業医でも可能です。

インプラント手術では特に骨の診査が重要です。

神経や、動脈の走行も考慮して診査します。

しかし、それでも出血が止まらない状況になったらどうするのか。

呼吸が困難となった場合はどうするべきか、当院では常に考えて臨床を行っています。

設備は大学病院の設備まではないのですが、最善の救命治療が出来るように準備をしてあります。

数年前、東京都内の開業医にてベテランの歯科医師によるインプラント手術後に、舌下動脈あるいはオトガイ下動脈を損傷し死亡するという事故がありました。

報道ではあたかも出血による死亡のように報道されていました。

これは誤りで、気道確保が出来なかったことによる窒息死です。

このような最悪な事態を想定し、準備しておくことが重要であると考えます。

開業医では残念ながら想定している施設は皆無です。

事故は免許をとりたてのドクターはおこしません。

その多くはベテランの専門医がおこすと論文の統計結果があります。

したがって、開業医においても緊急時の備品、また、スキル向上を目指すように啓蒙していきます。

投稿日: by nomura

第33回関東甲信越支部日本口腔インプラント学会

東京都葛飾区金町 尾澤歯科医院院長の野村です。

平成26年2月8日、9日、東京都心部では45年ぶりの大雪の中、新宿京王ホテルにてインプラント学会支部会が行われました。

大雪のため、8日(土)午後のみの参加となりました。

日曜日も行く予定でしたが、医院周りの雪かきに奔走し残念ながら行くことは出来ませんでした。

専門医教育講座では日大松戸歯学部の歯科麻酔講座、渋谷教授の講演。

安全にインプラントを施行するために基本的な内容の講演。

帰りは2駅手前までしか電車の運行がなく、吹雪の中徒歩で帰宅というおまけがつきました。

しかし、東日本大震災時の教訓が生かされ、多少のトラブルでも動じなくなったように思います。

オペも事前の準備が大事です。準備を怠らないことがスムーズなオペを可能にします。

日常生活においても、有事のために事前準備が必要な事をあらためて実感しました。

 

投稿日: by nomura