アーカイブ: 8月 2013

歯科治療と全身的偶発症

葛飾区金町 尾澤歯科医院院長の野村です

超高齢社会により、治療時の全身的偶発症を想定した歯科治療が求められます。

たとえば血圧の上昇。

高血圧症の診断をされていなくても、高齢に伴う動脈硬化により治療中のストレスにより、

術中の異常高血圧症をおこす頻度が高くなります。

循環器系の偶発症が多いため、当院では、高齢患者、循環器疾患を有する患者に対し、

血圧計、パルスオキシメーター、時に心電図を装着し、歯科治療をおこなっています。

モニターを装着すると、高血圧症の診断にて降圧剤を内服されている方でも、

コントロール良好な方もいれば、不良の方が多くいるのがわかります。

また、血圧計をつけてみて初めて高血圧症を発見することも少なくありません。

このような場合は治療を中断し、循環器内科に紹介をしますが、我々の行為が、生命予後の改善に少しでも寄与できたらと思っています。

当院にて、治療の度に血圧計を装着する場合があるのには理由があるので、ご容赦ください。

 

投稿日: by nomura

インプラント治療 こんなときどうする?

東京都葛飾区金町 尾澤歯科医院院長の野村です

インプラント関連の本に執筆しました。

8月末に発売予定です!

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インプラント治療に関する、トラブルシューティングです。

私が担当したのは、得意分野である全身管理について。

血圧が高い場合どのように考え対処するか。

心不全に対する対処、等です。

インプラントに関する事故を防ぐために、

また、万が一、うまくいかなかった症例でも、

どのようにしたらリカバリーが出来るのかを考えた本です。

 

投稿日: by nomura

唾液の作用について

葛飾区金町 尾澤歯科医院院長の野村です

平成25年8月10日の日経新聞にて「唾液のちから」という記事がありましたので紹介します。

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唾液には様々な作用があります。

① お口の中を潤す作用

② 消化作用

③ お口の中をきれいにする作用(自浄作用)

④ 歯を保護したり、むし歯を防ぐ作用

⑤ 抗菌作用

⑥ 歯の再石灰化作用

⑦ 粘膜を修復する作用

など、様々な作用があることがわかります。

ドライマウス(口腔乾燥症)になると、上記の機能すべてが失われてしまいます。

根面う蝕といって、歯の根元にむし歯が出来やすくなります。

人工唾液がありますが、すべての機能を補うのには程遠いのが現状です。

ガムを噛んで、唾液分泌を促したり、

唾液腺のマッサージ、

また、漢方薬で改善出来る場合もあります。

唾液はあるのがあたりまえでと考えがちですが、無くなるととても困るものなのです。

 

 

投稿日: by nomura