アーカイブ: 4月 2012

ウォーキング ブリーチ テクニック

葛飾区 金町 尾澤歯科医院院長の野村です。

ウォーキングブリーチ (Walking Bleach) とは、

歩いているうちに歯を漂白するという字のごとく、薬を歯の中につめた状態で生活をしていただき、漂白をする方法です。

適応は、失活歯(根管治療をおこなった歯)の前歯。むし歯による欠損が少ない歯になります。

根管治療後の歯の中に、30%過酸化水素溶液と過ホウ酸ナトリウムを混和したものをつめてふたをします。

1週間で効果を確認し、薬につめかえをおこないます。

2~3回の来院で隣の歯との調和がとれます。

外傷にて根管治療をおこなった症例です。

右の前歯が茶色に変色しています。

ウオーキング ブリーチ 1週間後の写真です。大分白くなってきましたが、隣の歯との調和が得られていないため、薬剤をつめかえました。

ウオーキングブリーチ2週後の写真です。

隣の歯との調和が得られたため、ブリーチ終了となりました。

かぶせ物をすることなく、治療を終えることができました。

ブリーチは後戻りと言って、少し色の変化がでてくるため、気になるようでしたら再ブリーチが必要になります。

前歯の変色にお困りな方は多いかと思います。

適応となる場合、ウオーキングブリーチ以外の方法でないと出来ない場合があります。

ご気軽に相談してください。

 

 

 

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トウース フェアリーに参加します

葛飾区金町 尾澤歯科医院 院長の野村です。

トウース フェアリーに参加することにしました。

TOOTH FAIRYとは、いらなくなった入れ歯や金属冠などを寄付することで、

開発途上国の子供のための学校や、病院を建てること。

また、国内においても小児がん治療の支援を行います。

患者様のお口から撤去された金属を寄付することで、当院のみならず、

患者様を含めた支援となります。

ぜひ、ご協力下さい。

ホームページをご覧ください。 http://tooth-fairy.jp/

投稿日: by nomura

CID Clubセミナー

葛飾区金町 尾澤歯科医院院長の野村です。

花冷えの週末でしたが、体調には気をつけましょう。

さて、今週末の土日はインプラントスタディークラブであるCID Clubセミナーに参加しました。

インプラントの講義を2日にわたり受けてきました。

講演の中に、インプラント患者の初診からメンテナンスまでの歯周管理に関する講演がありました。

すぐにインプラント治療をせず、歯周管理を徹底しておこなうこと。

歯周治療が完了した患者のみにインプラント治療をおこなうこと。

インプラントをおこなった後の定期的なメンテナンス。

尾澤歯科医院にておこなっている事と一緒でしたが、

もう少し徹底していると感じました。

歯科衛生士、歯科医師のチームアプローチの重要性を再認識した週末でした。

理想とする予防歯科を目指して頑張っていきます。

 

投稿日: by nomura

編集委員会

葛飾区 金町 尾澤歯科医院 院長の野村です。

本日は休診でしたが、

公益法人 日本歯科先端技術研究所(日先研)の編集委員会でした。

日先研は歯科医師のための教育機関です。

4月より公益法人となり、さらなる公的な組織として社会に貢献していきます。

本日は歯科医師教育用の雑誌の編集にて集まりました。

今回も充実した内容にて発刊出来そうです。

インプラント周囲炎についての最新レビュー。

前歯における、インプラント審美修復。

骨の造成についての論文。

など、今回も内容が濃いものになり、大変うれしく思います。

ご協力いただいた先生方に感謝致します。

 

投稿日: by nomura

こどものむし歯予防

葛飾区金町 尾澤歯科医院 院長の野村です。

子供のむし歯。

特に3才未満のむし歯についてです。

ご家族が作ったむし歯といえます。

甘いもの(特に砂糖を含むもの)を与える。

与えた後にフォローしない。(たとえばお茶を与える、歯磨きをするなど)

このような事が毎日繰り返されていれば、むし歯になります。

こどもの事を考えて与えていることが、こどもを苦しめることになります。

3才未満のこどもの歯科治療は困難です。

じっとお口を開けられるこどもはいません。

保存療法で、むし歯の進行を遅らせる薬(サホライド)を塗布したり、

食事指導、歯みがき指導、フッ素塗布をして治療が可能になるまで待つのです。

こどものために出来ることを考えていきましょう。

 

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BRONJ

葛飾区 金町 尾澤歯科医院 院長の野村です。

今日はBRONJについてです。

BRONJとは(Bisphosphonate-Related Osteonecrosis of Jaw) の略語です。

すなわち、ビスフォスフォネート(BP) 製剤に関連する顎骨壊死のことです。

BPは骨粗髪症治療の第一選択薬と言われています。

しかし、BP投与患者において、顎骨壊死の報告が相次いでいます。

本日、当院2人目のBRONJの疑いの患者さんが来院しました。

BRONJに罹患すると、治療は極めて困難と言われています。

保存療法といって、外科治療せずに経過を診ていく方法しかないのが現状です。外科治療は禁忌です。

整形外科医は安易にBPを処方するため、患者は副作用について説明を受けないことがほとんどです。

また、その頻度の低さから、医師は投薬との因果関係を認めようとしません。

骨粗髪症にて骨折の危険が極めて高い場合、また、骨折により寝たきりになる可能性が高い場合は有効な方法だと思います。

必要性が低い場合に処方するケースが多くみられるため、非常に問題だと思います。

医師に勧められたら、きちんと説明を受けること。

内服の前に口腔内の治療を終えておくこと。

場合により内服を拒否することも必要かと思います。

せめて私の患者さんには正しい知識を身につけて、自己防衛をしていただきたいと考えています。

当院では待合室にBP製剤の種類、顎骨壊死の情報を掲示しています。

不明な点は直接お問い合わせください。

 

 

投稿日: by nomura