アーカイブ: 10月 2020

クラスBオートクレーブ(滅菌器)

東京都葛飾区 金町の歯科医院 尾澤歯科医院 院長の野村です

新型コロナが蔓延している時期だからこそ、消毒や滅菌について気になると思います。

当院における滅菌について解説します。

医療機関では滅菌器があり、全ての細菌、ウィルスを死滅することが出来ます。

滅菌器といっても全て同じものではありません。

当院では、クラスB といってヨーロッパの高圧蒸気滅菌器の基準N13060を満たした滅菌器を使用しています。

通常の高圧蒸気滅菌器では、中空のものや綿などの多孔性繊維は滅菌が不十分でした。

クラスBの滅菌器は空気を抜いて真空状態にするため、中空であったり多孔性の物を確実に滅菌することが可能になります。

当院ではデンツプライシロナ社の「DAC プロフェッショナル」を使用しています。

また、ハンドピース類(回転性切削器具)を患者ごとに交換して注油、滅菌していますが

これも同じ考えの元、デンツプライシロナ社 「DAC ユニバーサル」で行うことで、滅菌の先進国であるドイツ並みに行えるようになっております。

普段、皆様の目には届かないところではありますが、万全の体制にて滅菌管理をおこなっていきます。

 

投稿日: by nomura

デジタル技工

東京都葛飾区 金町の歯科医院 尾澤歯科医院院長の野村です

かぶせものなどの型どりをする際、従来の方法は、アルジネート印象材、シリコーン印象材等を使用して、口腔内で固めるやり方です。

当院では保険外治療の型どりをデジタルで行います。(健康保険においては未認可ですので使用出来ません。)

トリオス3®という機種の口腔内スキャナーを使用しています。

これをお口の中に入れて精密な連続写真をとります。

従来の印象材の精度、石膏模型の精度、鋳造の精度など、精度には様々な要因があります。

これらを考慮する必要がなく精密なかぶせものを作成することが可能になりました。

インプラント部に専用のジグを入れて撮影。

インプラントは既製品をスキャンするため、口腔内スキャナーとの相性はとても優れています。

より精密なかぶせものを提供するために、日々研鑽していきます。

 

 

投稿日: by nomura

マイクロスコープ(歯科用顕微鏡)について

東京都葛飾区の歯科医院 尾澤歯科医院院長の野村です

拡大鏡とマイクロスコープは私の歯科治療には不可欠なものになります。

私の使用しているライカのマイクロスコープです。

倍率は6倍から40倍までですが、ほぼ16倍を使用しています。

切手を撮影しました。

6倍(実際には2倍くらいでしょうか)

10倍

16倍(ほぼこの倍率を使用)

20倍(全体が把握出来ない)

40倍(視野が狭いためあまり使用しません)

肉眼では分からないことが、拡大下では見えてきます。

小さな歯の破折やクラック、根管内の異物や汚れ、切削面の仕上げなど挙げればきりがありません。

「マイクロスコープで治療をすると、治療時間が長くなるので使用しない」という先生が多いのが実際です。

私は「マイクロスコープで明るい視野で治療することは、治療時間の短縮化につながります」と明言します。

例えば根管治療。

肉眼では根管内は見えないので、根管がきれいになっているかどうか分かりません。

見えないところを探っているので、ある意味名人芸と言えます。

私もマイクロスコープを使用しない場合は治療回数は倍位になります。

しかし、目で根管内の状態を確認出来ますので、治療回数は確実に減らすことが出来ます。

精密な歯科治療は患者さんにとっても優しい治療につながります。

 

 

投稿日: by nomura