アーカイブ: 9月 2017

日本口腔インプラント学会学術大会

東京都葛飾区 金町の尾澤歯科医院 院長の野村です。

平成29年9月22日から24日にかけて、仙台国際センターにて日本口腔インプラント学会学術大会がおこなわれ、参加してきました。

「20年前のエビデンスは今?」というシンポジウムがありました。

20年前は私がインプラント治療を始めた頃。

まだまだ科学的根拠に乏しい面があったため、様々な論文を読み、それを検証していく事を繰り返していました。

幸いなことに、正しい方向に向かっていたようで、現在の潮流と変わらず進んで来ています。

20年前に自己流にならず、正しい方向に導いてくれた先生方に指導していただいたおかげです。

これからは若い先生に対し、同じ役割が出来ればと思っております。

 

 

 

投稿日: by nomura

将来のインプラントについて

東京都 葛飾区 金町の歯科医院 尾澤歯科医院 院長の野村です。

尾澤歯科医院では約35年前よりインプラント治療をしています。

35年前は現在使用されているチタンの他、人工サファイア、チタンにHA(ハイドロキシアパタイト)などなど、様々な素材のインプラントがありました。

現在はチタンの他、ジルコニアなど新しい素材が出てきております。

尾澤歯科医院では、スイスのストローマン社のインプラントを主に使用しています。

ストローマン社のインプラントはチタンとジルコニアの合金にすることで、機械的強度を上げています。

従って、今までよりも細いインプラントを使用しても破折することなく問題なく経過しています。

また、インプラントで重要なのが、インプラント表面の性状です。

表面性状は各メーカーによって全く異なります。

骨細胞が成長しやすい性状、細菌が繁殖しにくい性状などが求められます。

ストローマン社の表面性状はどのメーカーのインプラントよりも文献的に優れていることが分かります。(Derks J らJ Dent)

現在の表面性状はマイクロストラクチャーのレベルですが、

近い将来にはナノストラクチャーになります。

このことにより、細菌が付着しにくく、細菌のバイオフィルムを壊す表面性状になっていきます。

細菌、抗生物質が効かない耐性菌の話題がマスコミで多く報道されるようになりました。

内科で風邪で抗生剤を処方しないように通達が出されたほどです。

動物実験では行われていますので、ナノテクノロジーがインプラントに応用されるのはもうすぐです。

ある文献によると、実験的にナノ性状を与えたインプラントは黄色ブドウ球菌が約20%死滅、

緑膿菌は約50%死滅。現在のところはこのような結果です。(Bhadraら2015)

もっと成績の良い表面性状が出てくることを願っております。

尾澤歯科医院ではこれからも、世界中で多くのインプラントがある中で、最善な製品を現使用メーカーにこだわらずに提供していきます。

 

 

 

投稿日: by nomura