アーカイブ: 2月 2018

インプラント オーバーデンチャー

東京都葛飾区金町 尾澤歯科医院院長の野村です。

2018年2月3日(土)二階堂雅彦先生主催の歯周病勉強会にてインプラントオーバーデンチャー(IOD)の講演をおこないました。

IODは万能とは思いませんが、上手く利用することで快適に食事をすることが可能になる治療方法です。インプラントオーバーデンチャー(IOD)はインプラントの上に義歯を作製したものです

下顎総義歯の患者です。4本のインプラントをしました。インプラントの上にアタッチメント(ロケーターアタッチメント)をつけて入れ歯を装着します。

下顎の総義歯を快適に使用するためには、動かない入れ歯が必要です。インプラントを利用したインプラントオーバーデンデンチャーは確実に動かない入れ歯にすることが可能です。

使用するインプラントは2本から4本です。

最小限のインプラントを用いることで治療費用を抑えることができます。

アタッチメントにはいくつかの種類があります。

バータイプ、ボールタイプ、マグネット、ロケーターなどが挙げられます。

バータイプのアタッチメントです。入れ歯側にバーを挟み込むような装置を付けて使用します。

これはマグネットタイプのアタッチメントです。磁石は入れ歯側に装着しますので、MRI検査時には入れ歯を外して撮影を行います。

それぞれ利点、欠点がありますので適したものを選択します。

総義歯が動いて咬めない。部分床義歯で残存歯に負担がかかりうまく使えない。など様々な問題を解決します。お困りの際は相談して下さい。

 

 

投稿日: by nomura

歯の接触癖について

東京都葛飾区 金町の尾澤歯科医院 院長の野村です。

かみ合わせは重要ですが、普段のなにもしていない時に上下の歯はどのようになっていますか?

口唇は閉じていますが、上下の歯は接触していない状態が正常です。

生理的な歯の接触は咀嚼、嚥下、会話が挙げられます。

1日に17.5分(文献による)しか生理的な歯の接触は無いようです。

これに対し、非生理的な歯の接触が問題となります。

歯ぎしり、食いしばり、上下歯列接触癖(TCH)、ゲームやスマートフォンなどに熱中してくいしばる。など、寝ているときを含めて問題となります。

上下歯列接触癖(Tooth Contacting Habit)略してTCHといいますが、患者さんはこれを癖として認識していません。

顎関節症の原因の1つとして重要視しています。

スマートフォン、携帯電話が普及していますが、画面を見るときに下を見るようになります。うつむいた状態ですと上下の歯は自然とぶつかります。この状態に慣れてしまいますのでこれが普通の状態となってきます。

精密な仕事や、パソコンでの仕事も同様です。

治療法は、第一に異常な行動であることを意識させることから始まります。患者さんは異常とは認識していませんのでこれが重要となります。

貼り紙法も効果があります。

パソコンの画面や、画面の脇にポストイットなどのメモを貼ります。歯を離しリラックスなどが良いです。1日のうちによく居る場所をみつけて貼っていきます。

もしTCHを見つけたらどうするか。

これは、ご自身で約束事を作りましょう。

例えば、TCH発見→姿勢を正して深呼吸を必ず行う。

これは何でもいいので決まり事を作って意識付けをすることが大事です。

ご自身は大丈夫と決めつけずに意識することからはじめていただけたらと思います。

 

 

投稿日: by nomura