歯科治療と全身的偶発症

葛飾区金町 尾澤歯科医院院長の野村です

超高齢社会により、治療時の全身的偶発症を想定した歯科治療が求められます。

たとえば血圧の上昇。

高血圧症の診断をされていなくても、高齢に伴う動脈硬化により治療中のストレスにより、

術中の異常高血圧症をおこす頻度が高くなります。

循環器系の偶発症が多いため、当院では、高齢患者、循環器疾患を有する患者に対し、

血圧計、パルスオキシメーター、時に心電図を装着し、歯科治療をおこなっています。

モニターを装着すると、高血圧症の診断にて降圧剤を内服されている方でも、

コントロール良好な方もいれば、不良の方が多くいるのがわかります。

また、血圧計をつけてみて初めて高血圧症を発見することも少なくありません。

このような場合は治療を中断し、循環器内科に紹介をしますが、我々の行為が、生命予後の改善に少しでも寄与できたらと思っています。

当院にて、治療の度に血圧計を装着する場合があるのには理由があるので、ご容赦ください。

 

投稿日: by nomura

カテゴリ:全身管理