歯根破折その2

葛飾区金町 尾澤歯科医院院長の野村です

歯内療法の診断は、様々な角度より診査をし、総合的に診断をします。

通常のレントゲン写真は重要な診査の1つであるが、これだけでは診断は不可能です。

総合的に診査をしても不明なため、診断の為に切開をする場合があります。

その1例です。

根尖部より排膿を繰り返しているが、原因が分からないため切開をしました。

Leica Picture

マイクロスコープにて撮影しています。

この症例では、大きな嚢胞を形成していましたが、その原因として歯根破折が挙げられます。

根尖から根管充填材が露出しています。これも感染源となっています。

長年にわたる炎症によるものでしょうか?歯根の異常な肥大を認めます。

分割してようやく抜歯をしました。

治療をすることは、その字の如く治す事です。

しかし、残念ながら治そうと試みても出来ないこともあるのが現実なのです。

治療をしようとしていたのに、結果的に抜歯となることもあります。

正しい診断をするために、日々精進していきます。

 

 

 

 

投稿日: by nomura

カテゴリ:歯内療法