ポリリン酸の活用

東京都葛飾区 金町の歯科医院 尾澤歯科医院院長の野村です

「ポリリン酸」とは?

高分子物質で、生物の細胞内に存在します。

リン酸が直鎖状に重合したものになります。

その長さ(分子量)により異なる生理活性を持ちます。

歯科においては短鎖ポリリン酸に着目しています。

短鎖ポリリン酸はステインの除去、沈着防止効果があります。

「ポリリン酸の作用機序」

歯の表面に付着するプラークや歯石などの沈着物はプラス荷電といわれています。

ポリリン酸はマイナス荷電密度がとても高く、プラス荷電のプラーク等に結合しやすい性質を持ちます。

汚れを浮かせる効果があるということです。

また、歯の表面をマイナスに荷電させることで歯の表面のコーティングをします。

再度ステイン、プラーク等が付着するのを防ぐ効果があります。

「ポリリン酸を使用した製品〜歯磨き粉」

ポリリン酸により汚れを浮かせてから行う歯磨きはとても有効です。

今までは、オフィスホワイトニング後の食事制限を厳しく設定していましたが、「ポリリン酸」を使用するようになり食事制限が無くなりました。

ホワイトニング術後にポリリン酸含有の歯磨き粉を使用していただきます。

「ポリリン酸と過酸化水素と歯科用レーザーを使用したホワイトニングの特徴」

・過酸化水素の特性である歯の内面の色素を薄くする効果

・歯科用レーザーによる過酸化水素、ポリリン酸の活性化

・LEDライトに比べて歯科用レーザーは短時間での施術が可能(1照射30秒)

・ポリリン酸の特性である汚れを浮かせる効果

・ポリリン酸のコーティング効果により術後の疼痛が出にくい。汚れの再付着を防止する

・術後にポリリン酸を継続して使用することで、ホワイトニングの後戻りを遅らせる

以上、ポリリン酸についてまとめました。

参考になれば幸いです。

 

 

 

 

 

 

投稿日: by nomura

カテゴリ:ホワイトニング, 予防歯科